藝術のすみか

あたり前のように耳にしている「ゲイジュツ」という言葉にスポットライトをあて、共通のテーマを感じる数人の作家と共に歴史ある登録有形文化財 豊崎長屋の主屋にて3日間の展覧会を定期的に開催しています。

主催:大阪市立大学都市研究プラザ豊崎プラザ&絵と音と言葉のユニット『repair』

 

豊崎長屋主屋では、住まいとして住み継がれてきた町家の住空間を活かしながら、さまざまなイベントや企画を開催している。ここでは、大阪町家の住空間を改修して使うので はなく、住まいとしての特性を活かした使い方に挑戦しており、そのサイトスペシフィックな利活用について調査・分析する研究を進めている。

例えば、町家の空間をそのまま活かし、美術作品と町家を同時に体験できる美術展示の企画である「藝術のすみか」において、ホワイトキューブの展示空間とは異なる床の間や襖、縁側がある住空間の活用、欄間や襖、屏風などの季節ごとに入れ替え可能な可変性の高い設えをつかった建築と美術作品が一体となる町家全体を体験する企画を用意し、その有効性を検証した。また、様々な人数規模の国際会議や講演会等での町家の住空間の活用も行なった。さらに、住空間に備えられたキッチン設備を活用した料理の提供を通した町家の空間体験 についても検証した。