大阪長屋の数

大阪型近代長屋は、戦前から今なお残存しており、その外観や内部のしつらえには昔ながらの伝統工法で作られた土壁や、建築当時のままの柱や梁が残されています。さらに、近代長屋の中には門塀が付随したものなども存在し、景観という観点から評価する者もいます。しかし近年、これらの近代長屋は老朽化、空き家化などを理由に取り壊される数が増加してきています。

住宅土地統計調査によると、大阪の長屋は、平成5年には約63,600戸存在したものが、平成25年には約43,700戸(住宅全体の3.3%)になっていて、19,900戸が減っています。戦前となる昭和25年以前に建てられた長屋は、平成25年の調査では、約9,600戸となっていて、1万戸を下回っています。

参照:住宅土地統計調査