大阪長屋について知るためにお勧めの雑誌・本

ここでは、大阪長屋や、大阪長屋が関係するイベントなどについての情報が掲載されている雑誌・本を紹介し、大阪長屋についてより良く知っていただこうというページです。

大阪市立大学では、2006年に創設された都市研究プラザにおいて、都市における問題を研究するために、現場である都市の中に研究拠点を置いています。そのひとつである豊崎プラザでは、長屋の老朽化した建物の改修を含めた住環境問題について研究してきています。また、大阪の長屋について研究を続けているのが大阪市立大学長屋保全研究会です。

このページでは、これらの研究の上で収集し、出会ってきた大阪長屋の書籍や雑誌を中心に、紹介していきます。

◆『大阪の長屋 近代における都市と住宅』

 

大阪の長屋、特に近代の大阪長屋についてはこの方に!という寺内信氏の著書。近代の大阪長屋の基礎的知識を入れるためにはまずこの1冊を読破したい。読みやすいボリュームのINAX ALBUM シリーズで、章が明治・大正・昭和と年号ごとに立てられており、大阪の都市化の歴史とともにある近代長屋の変遷が、写真・地図・図をふんだんに取り入れてわかりやすく解説されています。

 

◆『大阪 新・長屋暮ら しのすすめ』

大阪の歴史の中での長屋の位置付けや、大阪長屋の形式的特長など研究者の立場からの話や、実際の長屋がひしめくエリアである空堀・中崎町の話、長屋に魅せられて長屋暮らしをする人たちの話、長屋にこだわりを持って、現代の暮らしにと再生する人の話、そして、これから長屋暮らしをしたい!と考える人への手引きまで。

大阪の長屋を「暮らし」の視点で取り上げて、丁寧に書かれた一冊です。

 

◆『大阪人』

大阪市の外郭団体である大阪都市協会が発刊していた月刊誌『大阪人』による長屋特集の号。雑誌ならではの切り口で、長屋の客観的な特徴やデータだけでなく、そこに住む人、家主、作り手など、そこに関わるエピソードで肉付けされているために、個々の長屋の魅力をリアルに感じることができます。もちろん、長屋の研究者の方々による寄稿もいくつも含まれ、学びと物語の両方が楽しめます。

「大阪人も知らない大阪」発見Magazineをキャッチコピーとして大阪の歴史・文化・観光などを取り上げた雑誌『大阪人』。特集で取り上げたテーマによって色々な立場と視点から深く切り込まれているのでどの号も興味深いのですが、既に廃刊しています。

 

◆ 『季刊まちづくり18号』

特集 大阪の長屋を活かしたまちづくり

現代に残る大阪長屋を、長屋の前に通る路地などの周辺環境と共にまちづくりに生かしている取り組み事例を挙げた寄稿文「大阪の長屋を活かしたまちづくり」が掲載されている。具体的には、大阪で初めて登録文化財への登録がなされた阿倍野区昭和町の寺西長屋や、建築家が求心力となった中央区空堀、町の成り立ちに関わるお寺が中心に、ユニークな取り組みを次々に打ち出す平野区平野郷、そして梅田に程近く若者のおしゃれなお店の再生が集まることで話題となった北区中崎町、大阪市立大学よって大学と地域との連携で住まいとしての長屋の再生が行われている北区豊崎についての紹介。

まちづくりについての専門的な雑誌『季刊 まちづくり』。国内外の様々なまちづくりの事例を取り上げた専門家による寄稿を中心に組み立てられた雑誌です。2014年に42号を発刊した後、休刊しています。

 

◆『住宅会議 第73号』
「大阪型近代長屋スポットの保全」

 

住宅にまつわる問題・話題を、学術的な書き口で取り上げた専門誌『住宅会議』。この中で「まちづくり HOT NEWS」という、今話題となっているまちづくりを取り上げるリレー頁で、大阪市立大学が取り組む研究プロジェクト「大阪型近代長屋スポットの保全、活用」のうちで、研究拠点となっている北区豊崎での研究内容とその成果を紹介しています。

人間、家族、教育、福祉、文化、社会、経済など、住居に関わる学際的な研究組織として、研究の推進と交流を目的に設立された団体、日本住宅会議の機関誌。実例から政策等の動向など様々な視点の研究報告があり、今の住宅をとりまく状況を学ぶことができる一冊です。

 

◆『住宅建築2009年1月号』
「特集/現代に生きる<和>の多様性  町を長屋から再生させる 銀舎長屋の挑戦 」

話題の新築・改修された住宅を取り上げる建築の専門誌『住宅建築』。大阪市立大学が関わる北区豊崎長屋のプロジェクトの中で、最初に耐震改修を行った長屋「銀舎長屋」の取り組みが10ページに渡って取り上げられている。建築専門誌であるので、大きな写真がふんだんに使われ、図面や建物の基礎データ、関わった業者や使用材料などもわかる。住まいとして長屋を再生させることを目的に、かつ耐震補強を施したプロジェクトの始まりを、この一冊で押さえてください。

 

◆『SLOW HOUSE2』
「大阪・長屋再生プロジェクト」

地元で、住まい手が希望する住宅を、木などの素材にこだわって建てている工務店や、建築士さんについて、施行例と共に紹介する雑誌『SLOW HOUSE』。雑誌形態を取っているが、定期発行しているものではなくこれが2冊目です。そのなかで、建築家の活動の一つとして紹介されているのが、「木造建築の魅力を再確認 大阪・長屋再生プロジェクト」と題して、豊崎長屋における、長屋耐震改修プロジェクトの中心である、建築家の竹原義二教授・小池志保子助教(共に当時)が取り組んだ仕事に焦点を当てて取り上げられている。プロジェクト全体の流れから、改修におけるポイント、学生や工務店さんとの協力で動いてきた報告などを、豊崎長屋のうちで初めに手がけられた銀舎長屋を事例に挙げている。

◆『建築人』
表紙及び裏表紙「銀舎長屋(豊崎プラザ)」

 

大阪府建築士会発行の会報誌である『建築人』。表紙に掲げられる写真の説明が裏表紙に載り、誌面ではそれに関わる「建築人」を紹介しています。これは豊崎長屋の銀舎長屋のファサードとその前の路地の様子。裏表紙では、銀舎長屋内部の写真が使われています。

 

◆『創造都市と社会包摂/文化多様性・市民知・まちづくり (文化とまちづくり叢書)』
「大阪の長屋建築の伝統と保存活用」

大阪の都市について研究するために、まちの中に拠点を設け、市民・企業・行政など様々な立場の人々と協力を育む形で研究を進めてきた、大阪市立大学の都市研究プラザ。ここに所属する研究者たちによる研究成果などをまとめた書籍。Capter7には、「大阪の長屋建築の伝統と保存活用 豊崎プラザの実験」と題して、都市研究プラザの研究施設(現場プラザ)のひとつである豊崎プラザでの研究を報告している。大阪暮らしの今昔館の館長であり、大阪市大の名誉教授でもある谷直樹氏が、大阪の長屋についての特徴や歴史的な経緯について論じるところから、大阪市大が豊崎長屋と出会って現場プラザが誕生する頃のこと、豊崎プラザの現状の説明、登録文化財への登録を目指した動きについて、そして実際の長屋の改修についてというように、今後の展望と豊崎プラザにおける活動をダイジェストに網羅している。豊崎長屋についての知識を手早くつかみたい方には、お勧めします。

 

 

◆『建築と社会 vol.90』
「第56回青年技術者 構造部門」
『木造住宅・木造長屋の耐震改修工法(j.Podリブフレーム)の開発と実施』

 

◆「住み継ぐための住宅デザイン」
『エイジング・イン・プレイス−超高齢社会の居住デザイン』

「超高齢社会の居住デザイン」というテーマで大阪市立大学生活科学研究科と大和ハウス工業総合技術研究所が協力して発行した書籍。超高齢社会に向けた居住に関する内容を、教科書的に細かな項目を立ててデータと共にまとめ上げたものです。そのなかで、「住み継ぐための住宅デザイン」として竹原義二氏と小池志保子氏が書いたもので、自身が関わるプロジェクトの紹介する内容を含み、その中に銀舎長屋の改修の際に考えた空間利用の形やその要素について取り上げています。

 

 

◆『新建築 住宅特集』「豊崎長屋」

建築の専門誌の中でも、住宅に照準を絞って取り上げる月刊誌『新建築 住宅特集』。この号の特集タイトルである「地域性と家 住宅のローカリゼーション」というものにそぐう、大阪の住宅様式の代表である大阪長屋の再生が取り上げられた。豊崎長屋の第一期に改修工事を行った銀舎長屋、二期に一棟丸ごとの耐震補強を含めて改修工事を行った風東長屋・風西長屋を取り上げている。建築専門誌ならではの広角に捉えた内部写真をふんだんに使い、改修の要点を伝えている。図面上での材料の紹介や、工事の基礎データも掲載されています。

 

 

◆『CASA BRUTUS』

「コーナー 東京・木賃アパート×大阪・長屋 路地裏の生活が、まるごと再生されてます」『豊崎長屋』

家というテーマを中心に据えて、デザイン、ファッション、建築、グルメ、旅行、アートなど「暮らしのデザイン」の情報を発信する月刊誌『Casa BRUTAS』。その中で、「東京・木賃アパート×大阪・長屋」というテーマで組まれた記事に、大阪の豊崎長屋が取り上げられています。豊崎長屋が大阪において価値ある長屋である理由から、豊崎長屋の歴史、大阪市立大学との出会いとプロジェクトの進行、工事関わる学生や住人のお話など、ここにまつわるストーリーが織り込まれた記事であることも魅力的である。銀舎長屋・風東長屋・風西長屋についての内外の写真もきれいに掲載されています。

 

◆『研究紀要 館報 第9号』

「寺西家主屋と長屋の記録」

近世の大阪の町を再現した博物館「大阪市立住まいのミュージアム」の研究紀要の一部で、長屋で登録文化財の第1号になった寺西長屋について、当主の寺西氏が寄稿したものである。研究紀要である通り、その内容は資料に基づき論じられたものである。大正末期に建てられた寺西家住宅の主屋と昭和初期に建設された4軒長屋について、建設工事にかかる資料を用いて、設計計画から法規についてのこと、建設費のことなど仔細、そして建設当時の住宅事情や建設業態についてまで 公表・考察されている。タイトルにあるように、具体的な一長屋とその所有者の住まいについて、事実資料をもとに分析された貴重な内容です。

 

◆『CEL Vol.91』

「大阪長屋の再生-住文化の継承と耐震改修」

大阪ガスの企業内研究所であるエネルギー・文化研究所による情報誌CEL。過去から未来という時間軸と、地理軸を持って社会のあらゆる場の動きを掴み取る研究を行う機関にふさわしく、「住文化の継承」という視点から、大阪長屋の再生現場としての豊崎長屋について取り上げている。大阪の伝統的な住文化としての建具替えなど、四季を大切にする暮らし方に触れ、改修工事のなかで、これらの住まいの工夫と知恵について学生が体感したことにも触れられる。住まいとしての再生にこだわった結果として耐震改修が必要になり、他ではなかなか例を見ない長屋・町家の耐震補強が何故ここでは成し得たかについて、耐震改修を手がけた小池志保子大阪市大准教授が簡単に述べています。

 

◆『季刊すまいろん2010年春号』

<ひろば>「豊崎プラザ「銀舎長屋」-コミュニケーションを引き継ぐ再生」

住宅建設についての総合研究を軸に、長く住まいについての研究を牽引してきた、一般財団法人 住宅総合研究財団。ここが発行する「すまいろん」(現在は年2回の発行)のなかの情報紹介のページ『ひろば』において、豊崎長屋のうちの「銀舎長屋」に照準を当てて寄稿されている。他の書籍と違うのは、筆者が実際に学生としてこの銀舎長屋の耐震改修に携わり、その後居住した人による記事ということである。豊崎長屋の改修の中で、大学・学生がどのような役割を担ったかということ、そして他の新規居住者や、従来の近隣の方との暮らしの様子などが垣間見える記事になっています。

 

◆『モダンリビング』 2010 SEPTEMBRE

「豊崎長屋」

家とインテリアのラグジュアリー住宅誌をモットーに、豊かな暮らしへの提案を続ける隔月発行の「MORDEN LIVING」。『ペントハウス vs 長屋〜都心のストック住宅を生かす』という括りの中で、都会の住宅である長屋の再生事例として豊崎の長屋が取り上げられ、改修に関わった建築家の竹原義二教授と小池志保子助教(肩書きは当時)へのインタビューも掲載されている。「もとの姿にいかに帰すか」や「住みながら残す」を大切にすること、を目指した現場の様子が図面や大判の写真を用いて記されています。

 

◆『新建築2010年12月臨時増刊住宅10年

-The first decade of the century JAPANES HOUSES 2000-2010』

 

◆『住宅会議 第81号』
「戦前住宅耐震化の最前線」

上述でも紹介をした、住宅にまつわる問題・話題を、学術的な書き口で取り上げた専門誌『住宅会議』。ここでは、『戦前住宅耐震化の最前線』と題した論考を、構造家の桝田洋子氏が寄せています。桝田氏は在来の伝統工法による建物を限界耐力計算で耐震性能を評価することを手がけてきた方で、豊崎長屋も手がけられました。その桝田氏が豊崎長屋で試みた耐震補強のノウハウを、専門家の視点から書かれています。これまでの長屋の紹介記事とは一味違い、専門性の強い内容ですが、長屋の耐震改修に興味のある方はとても勉強になるものです。

 

◆『住む。』
「時をつなぐ、たしかな改修。都市に住み継ぐ、古くて新しい「豊崎長屋」」

家づくりを考える人に読んで欲しいという趣旨で作られる雑誌『住む。』は、大判の写真をふんだんに使った紹介で対象となる住まいの魅力を紹介する季刊誌。取り上げられるのは、古くから住み継がれた家の改修や自然素材を生かした住まいなどが多い。写真では、建物やそのディテールはもちろん、そこに住む人の表情も捉えている。ここでは、豊崎長屋において2007年から2009年にわたり改修が行われた全長屋についてが取り上げられ、耐震要素・季節のしつらえについてや、直し手である大阪市大の竹原氏・小池氏、そして所有者と住人の話も豊崎長屋でのエピソードを交えて書かれている。豊崎長屋についてよく知ることができる贅沢な内容になっています。

 

◆『モダンリビング60周年特大号』
「特集 「今」の建築家60人と考える豊かに暮らす住宅60」
「豊崎長屋」

豊かな暮らしの空間について提案を続ける雑誌MODERN LIVING 発刊60周年の特別号で、これまでに取り上げてきた住宅建築60戸をダイジェストに取り上げている。大阪市立大学竹原・小池研の作品として豊崎長屋が掲載されている。

 

◆『季刊まちづくり31号』
「大阪長屋の再生 スポット単位の不動産モデルの構築と展開」

まちづくりについての専門的な雑誌『季刊 まちづくり』。豊崎長屋を軸に取り組んできた、大阪市大モデルの長屋再生を踏まえ、他の長屋へ波及を促進するための動きとその困難な道のりについて書かれている。願わくば、大阪長屋にも京町家に集うネットワークのようなネットワークを構築したい、というまちづくり側の視点からの寄稿です。

 

◆『季刊まちづくり33号 1201』
「建築,住宅,都市そして市民を育てる…オープン・ハウス・ロンドン2011見てある記」

 

◆『新建築 集合住宅特集2012.8』
「長期に渡るリノベーションプロジェクト-豊崎長屋(南長屋・北終長屋)」

建築の専門誌『新建築』が半年に一度程の頻度で取り組む集合住宅特集号。豊崎長屋で2007年から始まった長屋の耐震改修工事が、2010年の北終長屋の改修で一連の工事の区切りを向かえた。これら豊崎長屋全体の工事について図面と写真で振り返りつつ、工事後半に取り組んだ南長屋・北終長屋はさらに詳しく工事の様子について掲載されている。

 

◆『JA 88 WINTER』
「豊崎長屋(南長屋・北終長屋)」

日本の建築について取り上げる建築専門誌の『ja』。年に一度発行される建築年鑑の中で、豊崎長屋が取り上げられている。ダイジェスト仕様の見開きページに、俯瞰写真・外部写真・内部写真が各一枚ずつと、全体の図面という構成だが、簡単な説明文は英文も併記されているので、日本の建築に注目する海外の層へのアピールになります。

 

◆『いきている長屋 大阪市大モデルの構築』

大阪市立大学の豊崎長屋プロジェクトが、5棟の長屋の改修を終えて、一区切りとなったところで、これまでのプロジェクトについて記録する目的で発行した書籍。「大阪市大モデルの構築」とタイトルにも示されるように、豊崎長屋において取り組んだ「住みながら、住まいとしての耐震改修を長屋に」という軸をまもりながら、どのようにプロジェクトを進めてきたか。それは、豊崎という地の歴史や、所有者一族の歴史や想い、豊崎長屋自身の歩み、住まい手の歴史を尊重したうえで、大阪市大の居住文化史・住生活学、まちづくり、建築、福祉と多方面の専門家が大阪の都市住宅の代表である長屋を、いかに住まいとして住みついで行くことができるかについて考えた粋が集められた本である。色々な切り口で実研究が行われた豊崎長屋。改修の際には、大阪市の耐震診断の助成や、いくつかの耐震装置の利用など、初の試みが行われた。耐震についてもきちんと対処し、かつ住み継げる長屋の可能性をここに見出して欲しい一冊です。

 

◆『季刊まちづくり1307 39号』
「FOCUS オープンナガヤ2012
長屋再生に向けた同時多発公開イベント」

豊崎長屋の改修成果を一般の方に見ていただこうと始まったイベントから、さらに大阪市内の長屋を同時に見学できる連携イベントとして、2011年から始まったオープンナガヤ大阪。毎年継続、拡大していく方針で、2年目である2012年の開催について振り返った寄稿である。2017年現在では、この当時より規模が大きいものになり継続しているオープンナガヤ大阪。初動期に大学内でイベントの企画準備に尽力した学生と研究員、担当教員がどのようにしてオープンナガヤ大阪というイベントを立ち上げたかについて書き込んでいる。

 

◆『住宅会議89』

「戦前住宅ストックをいかして都市に住む」

住宅にまつわる問題・話題を、学術的な書き口で取り上げた専門誌『住宅会議』。豊崎長屋に続いて須栄広長屋という長屋群の改修設計を担当した大阪市大の小池氏が戦前の都市住宅として大阪に未だ多く残る大阪長屋の住環境の豊かさについて典型例から、具体的な間取り事例を上げて示し、間取りの特性が現代の暮らしにどう活かせるかを示唆している。また、賃貸住宅として再生されることが地域の防災・活性にもつながり、地域の中で望まれていると説いています。

 

◆『住宅建築』
「シリーズ 研究室からフィールドへ/第7回 大阪市立大学大学院生活科学研究科小池研究室

「続・いきている長屋 -都市の長屋を住み継ぐ手法を構築する-」」

話題の新築・改修された住宅を取り上げる建築の専門誌『住宅建築』。今回は、「研究室からフィールドへ」という連載枠の中で、前述した『いきている長屋―大阪市大モデルの構築』について、ベースになった豊崎長屋のプロジェクトについて改修を手がけた小池氏の研究室を取り上げてインタビュー形式で記されている。豊崎での経験から、次に手がけた須栄広長屋、嶋屋喜兵衛商店へと大阪市大モデルとして確立されたノウハウが更なる経験値を高めて醸成されていく際のエピソードが、小池氏と共に豊崎の改修にあたった竹原氏や、それぞれに関わった学生の声も織り交ぜながら紹介されている。

 

◆『コンパクト建築設計資料集成都市再生』

『作品掲載 豊崎長屋」

 

◆『UIIまちづくりレター集 ~まちを元気にする18話~「Vol.12大阪長屋を活かすまちづくり~大阪市大豊崎モデルを中心に」』

都市や産業の活性化を目的として活動している公益財団法人「都市活力研究所」の慣習の下、全国のまちづくりを18例取り上げた冊子。全国とはいえ、大阪の事例が最も多く、その他の関西地方のもの、そして九州や東京・横浜の事例が上がる。それぞれの事例は、そのまちづくりに関わる人が寄稿している。長屋や伝統的な住宅にこだわるものではない。
この中で、大阪市大の藤田教授が、「大阪長屋を活かすまちづくり~大阪市大豊崎モデルを中心に~」と題して、大阪の長屋について紹介し、中崎町・空堀・昭和町という大阪の長屋を活用する動きについて触れ、大阪市大による豊崎での活動をダイジェストに取り上げている。そして、豊崎で構築した市大モデルとしての大阪長屋の保全・活用を今後広めていくためのネットワーク作りについても言及している。

 

◆『CASA BRUTUS』

「特集 建築家のリノベーション実例集 豊崎長屋」

家というテーマを中心に据えて、デザイン、ファッション、建築、グルメ、旅行、アートなど「暮らしのデザイン」の情報を発信する月刊誌『Casa BRUTAS』。その特別編集号として、家づくりの参考書と銘をうち、「建築家のリノベーション実例集」という括りの中で、上述の2010年に取り上げた豊崎の長屋について再掲載している。

 

◆『新建築住宅特集』
「特集 密集市街地の住まい 須栄広長屋」

大阪市大モデルの耐震改修を行った長屋として2012年に生まれ変わった4軒長屋の須栄広長屋(大阪市生野区)について、「密集市街地の住まい」という特集の中で、大阪市大の小池准教授によって書かれた記事。住宅を扱う建築の専門雑誌らしく、建築物の基本データから図面や周辺・内部写真などをふんだんに使った構成であるだけでなく、長屋だからできる密集市街地での豊かな住まい方を提案した内容になっています。

 

 

◆『文建協通信NO.117』
「二条城だより 京町家 第三弾」

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◆自分らしい「暮らし」発見マガジン『Life+』 北摂阪神winter
「長屋というぬくもりを紡ぐコミュニティ」

 

◆『住宅会議93』
「オープンナガヤ大阪を通したまちづくりへの取り組み」

◆『建築士』2015年3月号Vol.64, No.750
「大阪長屋再生によるまちづくり」

◆『西山文庫レター』2015年夏号
「大阪長屋のリノベーションデザイン」

◆『住宅建築 研究室からフィールドへ 総集編>>201212-201508』(非売品)
再録「シリーズ 研究室からフィールドへ

第7回 大阪市立大学大学院生活科学研究科小池研究室 「続・いきている長屋 -都市の長屋を住み継ぐ手法を構築する-」」

 

◆『JA 103 AUTUMN, 2016「まちのはじまり 042 大阪』
「at Osaka」

 

◆『建築再生学 考え方・進め方・実践例』
「豊崎長屋」

◆『建築士』2016June
「[まちづくり人材育成]大阪府大阪市
まち歩きマップの作成を通して市民のまちづくりをサポート」

 

◆『受け継がれる住まい 住居の保存と再生法』
第1章内「豊崎長屋」

◆『リノベーションジャーナル vol.11』
「リノベーションマスター仕事術11ウズラボ」

◆『チルチンびと89 2016秋』
SCRAMBLE INFORMATION
「マップ片手に大阪長屋のオ-プンハウスへ」

 

◆『週刊住宅』
実行委員会会員団体の関連行事 紹介のページ
「平成28年度 URひと・まち・くらしシンポジウム UR技術・研究報告会『人と地域をつなぐまちの再生』
特別講演 大阪長屋再生による創造的まちづくり」

 

◆『西山文庫レター』 2016年冬号(通算70号)
講演1「大阪長屋の再生~オープンナガヤ大阪で広がるネットワーク」藤田忍pp.2-4
講演2「長屋を耐震化する方法」桝田洋子

◆『新建築2017 92 2 集合住宅特集』
「長屋改修で試みるまちの更新のかたち 山之内元町長屋」

 

◆ソーシャル&エコ・マガジン『ソトコト』2017 3月号
特集「地域を巻き込むソーシャルプロジェクト」 プロジェクト30 オープンナガヤ大阪

 

◆『月刊不動産流通 No.418』
「談話室 まちづくりの鍵を不動産所有者が握っている-背中を押す創造的不動産情報-」

 

◆『包摂都市のレジリエンス -理念モデルと実践モデルの構築-』
「第10章 大阪の長屋保全まちづくり―この10年の振り返り」